姫霧亜月はみやの後輩にあたる。

 中学の頃、部活で知り合って以来みやの妹分のような存在になっていた。

それ故か、最近みやの様子がおかしいことを懸念していた。

 だから、後を突いていった。

 それがまずかった。

 亜月はみやの後をついてゆくと、公衆トイレにて消えるその姿を目撃してしまったのだ。

「!? ええ!?」

 夏御蜜柑は笑った。

 刹那、亜月も消えた。

 

 

 

 亜月が目を覚ますと、拘束されていた。

「あはは、覗き見はよくないな〜亜月ちゃ〜ん」

 夏御蜜柑が玉座にて、拘束され、地べたに捨てられている亜月を嫌らしくみつめる。

「み、蜜柑様。どうか亜月はお見逃しを・・・」

「いやだね」

「んんんんん!!」

 亜月は口に猿轡がなされており、しゃべれない。

「ほら、こんなに抵抗してる」

「ううぅむんんう!!」

 亜月は必至にもがいてみるが、無駄だった。

「さあて、亜月ちゃん。いや、亜月。3択だよ。コレの中でどれになりたい?」

 邪悪な笑みを浮かべながら右手の掌をみせつけ、3つの指を出した。

 亜月は困惑する。

 しかしその直後に怒りが浸透した。

「奴隷、家畜、ペット」

「うううううんむぅう!!」

「あはは、何言ってるかわかんないよ。ちなみにみやは奴隷を選んだよ。当然他のでは待遇は違うんだけどね」

「み、蜜柑様・・・」

「みや、帰れ」

「え?」

 瞬間、夏御蜜柑が指をパチンとならすと、みやは消えてしまった。

 夏御蜜柑は玉座から降り立ち、亜月の前まで来て、見下ろす。

「さあて、調教を始めよう」    




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