※内容に多大なる問題があるので没にした第1稿


2005/8/30(Tue)■今回はいつにもまして人を選ぶ内容ですね

例えば吸血鬼は日光に弱いと、言うのがあります。
これは迷信です。
いろんな吸血鬼の物語にはこの迷信に左右されまくってます。
月詠しかり月姫しかり吸血鬼のおしごとしかり。
そもそも吸血鬼ドラキュラという作品。
そうですね、かの有名な吸血鬼の金字塔。
本当は名君だったブラド公を稀代の悪人に仕立て上げたといっても過言ではないこの作品。
否、正確にはブラム・ストーカーはブラド公を稀代の悪人に仕立て上げた書物をモデルに不死なる者を書き上げました。
このタイトルは出版の際吸血鬼ドラキュラに差し替えられたのですがまあ、それはいいでしょう。
問題は中身。
実は原作では、ドラキュラは2回ほど昼間に外出しています。
ドラキュラが太陽に弱いという設定が用いられたのは映画からです。
まあ、映画の力がこれほど及ぶのも珍しいですね。
深田ありは高校3年の時吸血鬼がマイブームだった事があるのですが、どうでもいいんですよそんなことは。
ドラキュラにはマーヤ・ザレシュカという娘がいるとか。
ノストラダムスの息子は吸血鬼だとか。
キョンシーは吸血鬼で殺すためには落雷を浴びせなければならないとか。
毎日毎日使用人を殺してその血の風呂に入る趣味を持った貴族とか。
鍋島はおそらく日本最古の猫耳だとか。
吸血鬼は世界中に存在し、その全てが太陽に弱いわけではありあません。
あれはただの迷信、いやプロパガンダです。
そう、吸血鬼に限らず化け物は夜に活動するのでそれを逆手にとったプロパガンダなのです。
次に天使はいいもの、悪魔はわるもの。と、いうのも迷信です。
正確に言えば善悪二元論において、ですが。
つまり、キリスト教の性善説とは別物です。
さらに言うと、小林よしのりは神は善人でなければならず、悪魔は悪でなければならないと漫画で描いていましたが、そんなことはありません。と、いうかあの人は日本以外には全然興味ないようなのでおそらくあまり考えなかったのでしょう。
ちなみに悪魔は宗教によってシステムも、悪魔の種類も異なりますが、今回はゲーティアでいこうと思います。
ゲーティア魔術によれば悪魔とは精霊の事だそうです。
72種類存在し、階級があり、さらにその悪魔は個々の能力が違います。
例えば第一の悪魔バールの能力は透明化と知識の伝達です。
他にもゲーティアにおける悪魔の王は9種類いますが、その中でも最大の勢力を持つ第9の悪魔パイモンは技術、知識、秘密の全てを与え、地位や名誉を与え、魔術師を使役し、さらに親友までくれるそうです。
他にも第8の悪魔バルバトスは友人との和解をお粉手くれたり、第11の悪魔グイソンは友情を育んでくれます。
愛を導く第16の悪魔ゼパールなどどういうわけか人間にとってとても都合のいい存在ばかりです。
では次は天使はどうでしょう?
天使はわかりやすいようにアルマデール魔術からいきましょう。
別にこの2つに大した違いはありません。何故ならどちらもグリモアだからです。
ようするに、ソロモン王です。
と、言っても天使は9つの階級に分かれ、ケルビンやらドミニオンやらめんどくさいので下級天使である大天使でいいでしょう。
いわゆる最後に『エル』がつく天使のみなさんです。
例えばふたなりで有名なラファエルとか。
ラファエルは生命樹においてホドに該当し、ヘルメス学の教師です。『神々の息子たち』という位階を持っています。
ちなみにラファエルの能力は誰かを友人と結びつける能力です。
さらに『炎の魂』ことガブリエルの場合は精神と肉体に健康を与え、善意を教えてくれます
『王達』ことミカエルは将来の進路を教えてくれます
このように悪魔も天使もあまり違いはありません。
やはり、プロパガンダなのです。