頚城より 開放されし 蝉の声
美しき 裏に顰めし えごの花
雲の峰 神の声だよ 聞こえるよ
君想う 白粉花の 花言葉
懐かしき 日々に揺らぎし 夏の風
堕落して 誇り失う 初夏の昼
木斛の 暖かな庭 髪涙
現れし 小さき悪魔 蚊の訃報
流れゆく 雲の峰へは 空の果て
10 立ち昇る ゆらゆら揺れる 陽炎か
11 二重虹 天と地との 桃源郷
12 深き宵 月下美人の 花が咲く
13 涼しさを 青桐の陰 水の中
14 蜘蛛の糸 くたばりやがれ 非風景
15 黄昏に 我が身背負いて 虹の街





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