映像の世紀に掲載された遺書の内容が原文とちょっと違うので
それを今回は引用してみる。




ちなみにこれは探したわけではなく、
ごく最近たまたま気づいただけなので、あまり深く突っ込まれても困る。
では引用。



映像の世紀 5集に出てきた遺書




父上様母上様、喜んで下さい。いい立派な死場所を得ました。

皇国の興廃、此の一戦に在り、大君の御楯となって、宿敵を撃滅せん。

男子の本懐、これに過ぐるものが又とありましょうか。

二十三年間の幾星霜、良く育てて下さいました。今度がその御恩返しです。

よくも立派に皇国のために死んでくれたと、ほめてやって下さい。

ああ、我等特別自爆隊。

向かうところは、敵空母へ急降下。




で、これが原文。(上記と一言一句変わらない部分は緑色




父母上様、喜んで下さい。勲はいい立派な死場所を得ました。今日は最後の日です。

皇国の興廃、此の一戦に在り、大東亜決戦に南海の空の花と散ります。大君の御楯となって、分隊長初め、共に潔く死につき、七度生まれ変わって宿敵を撃滅します。

ああ男子の本懐、これに過ぎるものが又とありましょうか。

これも皆、長い歳月強くなれよと育てて下さった父母上と、又、我子のように育ててご指導下さった分隊長はじめ分隊士、先輩の方々の賜と、或は又血のにじむような訓練の賜と、深く深く感謝致しております。

二十三年間の幾星霜、良く育てて下さいました。厚くお礼申し上げます。今度がその御恩返しです。

勲はよくも立派に皇国のために死んでくれたと、ほめてやって下さい。ほんとに兄弟の中では私は幸せ者でした。喜んでおります。もう何も思い残すことはありません。

父母上様、今度は白木の箱でかえります。靖国神社であいましょう。長い間有難うございました。呉々も御身大切になさいますよう。

ああ雄雄しき、名も彗星艦爆隊、我等攻五義烈隊特別攻撃隊。

最後の姿をカメラにおさめていただきましたので、何れゆっくり、ニュース映画で見て下さい。笑って、艦爆隊十六勇士の姿を見てやって下さい。

最後の夜十月二十八日 ○一○○                            於マニラ 勲

父 上 様

母 上 様




とまあ、結構内容が違うのである。

でもテレビだということを考慮して名前を隠匿したり、中略しただけかもしれないのであまり気にしない方がいいのかも。

父母上様を父上様母上様と分けたのは言いやすいようにかな? これも特に気にする必要はないかな。

ただ――1つだけ気になるのは攻五義烈隊特別攻撃隊を特別自爆隊と言ったこと。



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