それは、ある意味では神々しいのかもしれない。 しかし後光を指してまで具現するその異質な二人は、神聖というよりは邪悪。 数多の存在を弄ぶ偉大なる悪魔。 触れることのない琴線。 流れる矛盾。 全てを遊覧し、全てに干渉し、全てを否定することができる。 もちろん、肯定さえも可能である。 故に矛盾する。 夏御蜜柑は矛盾するのだ。
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